2018年1月21日日曜日

ドキュメンタリー映画「デヴィッド・リンチ:アートライフ」

デヴィッド・リンチ:アートライフ」の試写会を観ました!!

この作品を観て、たぶん監督が伝えたかったことは、「生活の範囲」が「自分の世界」であるということ。何かを得たければ、自分の殻を飛び出して、新しい世界に飛び込まないと欲しいものは得られないと言っているように感じました。

自分も、のどかな住宅街の実家から出て、いくつかの街を経て今は東京にいます。住まいを変えると、不思議と、その住まいにあわせて、良くも悪くも、生活スタイル・お金・仕事など、人生の回りも一緒に「ゴロっ」と大きく変化する感触を感じます。六本木ヒルズなどの高層の家賃の高いマンションになぜ人は住むのか?自分も含めてなぞに思うところではありますが、多分、そこに住むと、その生活にあわせて人生も変わってくるのだと思います。低層しか住んだことない自分が言っても説得力はありませんが・・・たぶん。

はじめて私が一人暮らしした学生時代は無駄に時間を過ごした闇の時代でした。音楽を聞いて映画を観て、ごろごろ~ごろごろしていました。別のアパート住まいの時にはスコスを生み出そうと一時期エネルギッシュに燃えていた時代もあります。自分の地元では長男や優秀なエリートタイプの人が残り、自分みたいなあかんなのは東京に出て「何かをやりたい!!」と曖昧で寒いことを言って上京してきます。今も自分みたいな若者がいるのか?と気にはなりますが、ただ住むだけでない、引っ越しの魅力はその辺にあるかもしれません。

さて、デビッドリンチ監督に憧れる人は多いと思います。「どうしたら監督になれますか?」などと質問を受けることも多いだろうと思います。その中でデビッドリンチは自分の経験を踏まえて、移り住んだ数々の土地や人から影響を受けて個性が築かれてきたというのが、この映画で感じることができました。

終始、監督がモダンアートな作品を作っているのも良かったです。
作風はシュールレアリズムらしいです。

PS:
監督にとってフィラデルフィアは暗黒の時代で、その闇がデビッドリンチの作品に影響を与えたようです。そして、そのフィラデルフィアの街がアメリカのゴシックホラーの発祥地で、エドガーアランポーやラブクラフト、などの作家を生み出した街です。さっそく、フィラデルフィアで検索したら「フィラデルフィア計画」のようなオカルト話が出てきて・・・フィラデルフィア・・・ちょっつ・・・怖い街ですね。

映画は1月27日公開です。
リンチ監督好きはぜっひ!!

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